建築実例

1cmにこだわり抜いた、理容室併用の家

Wさん邸は理容室兼住居の建て替え。ハウスメーカーを含め4~5社に相談したが、タインデザインのプランが最も自由で、価格にも納得できたそうだ。「メーカーさんだと独自のルールで間取りが制限されることがあって。うちは店舗併用住宅なので、少し複雑だったのかもしれません。その点タインデザインさんはとても柔軟で、他社でNGのプランもすべて取り入れてくれたんです」。

建築士の三浦さんは、Wさんの意見をもとに店舗の間取りプランを作成。そして詳細設計を担当した赤秀さんは、はさみや薬剤、剃刀などの仕事道具がぴったり収まるよう、1cm単位で収納棚を設計。さらに居住部分を広く確保するため、法基準を念入りに確認し店舗のサイズを調整していった。旧家では自宅への行き来に店舗を通らざるを得なかったが、それも解決。店舗と自宅、それぞれに出入り口を設けることで、オンとオフの切り替えも容易だ。

「理想的なお店ができてしまったので、引退は少し延びたかな(笑)。ただゆくゆくの暮らしにも配慮されたプランなので、“好きな時に辞められる”という安心感があります」。

家族構成 夫婦
所在地 東京都
本体価格 1930万円
敷地面積 61.12㎡(18.4坪)
延床面積 73.44㎡(22.2坪)
竣工年月 2022年4月

担当
三浦 さつき

担当
赤秀 莉菜

親しみやすい街の理容室
1階部分は理容室。ガラス張りで気軽に入りやすい。スロープがあるので年配のお客さんでも安全だ
LDKはほどよい広さに
2階LDK。7.5畳とややコンパクトだが、普段夫婦2人でくつろぐには十分な広さ。壁一面のバルコニーからたっぷりの光が取り込まれる
1cmにこだわった収納
理容師の仕事道具がすっきり収まる収納棚。建築士の赤秀さんと職人が連携し、オリジナルで仕上げたもの
動線を2つに分ける
居住部分へは外からも理容室からもアクセス可能。お客さんがいる時といない時で、動線を使い分けられる
雨の日も安心
寝室には室内干し用のバーを設置。バルコニーに干せない雨の日も安心
水まわりは爽やかに
水まわりはペパーミントグリーンのクロスで、爽やかさと清潔感を演出。洗面室は防湿クロスを取り入れており、日々の掃除をラクにしてくれる
店内に死角をつくらない
水まわりを隠しつつも死角にならないように、腰壁の高さを調整した

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