建築実例

タイル1枚にも妥協しない、スタイリッシュな家

”スタイリッシュ“をコンセプトに、タイル1枚、庭の植栽1本にも妥協せず、ご自身で全てのプランを手掛けられたIさん。メインのLDKは心地よい光を集める吹き抜けと、その空間を貫く鉄骨階段が特長。オーダーメイドの階段は1階から2階、ロフトへと繋がるダイナミックな構造。スケルトンタイプなので「光の抜け」ができ、よりいっそうの開放感が生まれている。床やテレビ背面のアクセントには、1枚1枚表情の異なるアドヴァンのタイルを採用。ただ無作為に並べるのではなく、何度もシミュレーションし、Iさん自ら唯一無二の組み合わせを考えたという。板張り天井やウォルナットのダイニングテーブル、オーダーメイド家具のテレビボードなど、木のボリュームや設えも緻密に計算。細かい部分を詰めつつ、全体を俯瞰で眺める…ひたすらその繰り返しで、空間をプロデュースしていった。「妻のために建てた家です」とIさんが言うように、家事を預かる夫人をサポートするアイデアも満載。自動洗浄機能を搭載したバスルームやトイレ、就寝中に洗濯物が乾く浴室乾燥、外出先からスマホでお湯張り…など。IOTも上手に取り入れつつ、「家事の効率化」を目指した。「せっかくの機会なので隅々までこだわろうと思って。手間はかかりましたが、その甲斐あって申し分のない新居が完成しました」とIさんは話す。

所在地 東京都
本体価格帯 3000万円台
敷地面積 102.48m2(31.0坪)
延床面積 76.87m2(23.2坪)
竣工年月 2021年9月

担当
鶴田 慎一郎

担当
赤秀 莉菜

凛とした白
白い塗り壁とアドヴァンのタイルを組み合わせた、モダンな外観デザイン。木調の扉がアクセントとして利いている。プライバシーに配慮し、通り側の窓は最小限におさえた
吹き抜けのリビング
キッチンからリビングを眺める。壁付けのテレビボードは、広島から取り寄せた木材で造作したもの
光の反射にもこだわる
1階からロフトまで繋がる鉄骨階段。もちろんこちらもオーダーメイドだ。濃いブラウンの踏板は、何度もショールームに通って選びぬいたもの。「光が反射するのが嫌だったので、ショールームで実際に光をあててみて、どういう見え方をするのか確かめました」とIさん
“木”を利かす
モノトーンの空間に木のぬくもりがプラスされ、スタイリッシュでありつつ殺風景には感じさせない。キッチンには前面収納が備わっており、日常使いのものをすっきりしまっておくことができる
背の高さに合わせて使いやすく
LIXILのキッチンは、家事がしやすいように高さを調整。シックなレンジフードや水栓、スケルトンのレンジガードなど、一つひとつのパーツもこだわって選んでいる
キッチン横の憩い
キッチン横のワークスペース。家事の合間にふっと寛いだり、PCで調べものするときも便利
一枚板から切り出したテーブル
既製品に手頃なサイズがなかったため、ウォールナットの一枚板から製作したダイニングテーブル。天井の木質感とも見事に調和している
玄関ギャラリー
玄関スペース。使用するタイルや寸法もIさんのディレクション。三和土部分はこれからモールテックスに変える予定だとか
バスタイムを豊かに
バスタイムを彩るシンボルツリーの紅葉は、Iさんが農園に足を運んで選んだもの。バスルームは自動洗浄機能&浴室乾燥機能が備わっており、家事の負担を軽減してくれる
温泉旅館の足触り
脱衣所は涼しい触感の籐タイルを敷き詰めた。換気と採光に配慮して設置した窓は、紐がダラリと垂れてこないように電動タイプを採用
廊下も自然の光で明るく
2階の廊下には天窓を設置して明るさを確保。「プランも大詰めの段階でしたが、どうしても気になったので急きょ対応いただきました」とIさん。右側のニッチは神棚になっているが、アクセントクロスできちんとデザインしている
自ら綺麗になるトイレ
室内の雰囲気とも近い、ホテルライクなトイレ。自動洗浄機能付きで掃除の手間を減らしてくれる
「素朴」と「洗練」
ここだけクロスではなく左官職人による塗り壁に。隣接する鏡面のカップボードと、手塗りのマットな質感が互いを引き立て合っています

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