デザインを得意とする数社を検討した中で、土地条件を活かす設計力と、押しつけのない建築士の人柄で同社を選んだというYさん。高い天井と吹き抜け、広々リビングにこだわり、“面積約30坪、人の往来が多い道路に面した角地”という条件の中で、2面の大きな窓から光が注ぐ、21.5畳もの伸びやかなLDKを手に入れた。吹き抜けや高窓に加え、階段をスケルトンに、2階廊下の床をグレーチングにするなどの工夫で上からも光を落とし、プライバシーと明るさを両立。
「引渡し前にこの吹き抜けを見た友人の感想が、『寒そう』(笑)だったのですが、床暖房もありますし、南と東側の大きな窓から陽射しがたっぷり入るので、冬もとても暖かかったですね」(Yさん)。
「シンプルモダンすぎないようにしたい」という要望には、柔らかな雰囲気を感じさせるアーチ状の垂れ壁や、温かみのあるカフェオレ色の壁クロスなどが提案された。アイロンがけも、家族がいるリビングでできる家事カウンター付きキッチンは夫人のこだわり。オシャレなガラスブロックもはめ込まれ、家事も楽しくなりそうだ。
ダイナミックなLDK
吹き抜けの大きな窓やスケルトン階段、廊下のグレーチングの床を通して、多方向から明るい光が注ぐLDK。ダイナミックな勾配天井には、存在感のある梁を表しに。広いだけではなく、木の温かな雰囲気も感じる空間に仕上がった
タイルではなく、ガラスブロックで個性を
夫人がセレクトしたガラスブロックをはめ込んだキッチンは、まるでインテリアのような美しさ。同社の提案で、壁のクロスを白でなくカフェオレ色にすることで、モダンすぎない柔らかな空間が完成。ガスコンロの前は、使いやすい造作収納になっている
家事もみんながいる場所で
部屋や洗面室にこもらず、「家族がいるリビングで洗濯物を畳んだり、アイロンがけをしたい」という夫人の希望でキッチンの背面に家事カウンターを設置した
ひみつの階段
2面の大きな窓から、吹き抜けを通して明るい陽射しが1階まで降り注ぐ。グレーチングの床は光を通すだけでなく、空間に異素材の楽しさも添えてくれる。グレーチングの廊下の右奥の固定階段は、上部のロフトへと続いている
寝室はポップに遊ぶ
7.0畳の夫妻の寝室。アクセントクロスは夫人のこだわりで、センスが活かされたグリーンのクロスが、シックな部屋を明るく華やかな雰囲気に彩っている。木調の扉が優しい印象の、大容量のクロゼットも設置されている
帰宅したらやさしいブルーが出迎える
淡いブルーのアクセントクロスとニッチが迎えてくれる玄関。玄関収納やクロゼットなどの収納扉や建具は全て木調のものをセレクトし、モダンな中に柔らかな雰囲気をつくり出している。ニッチは小物や写真、季節の花などを飾って個性を演出できる便利なスペースだ
子どものおしゃれごころも育てる
家事カウンターと効率よく繋がるシンプルな美しさの洗面室。洗面化粧台は収納豊富な3面鏡タイプ。3面鏡の下部には子どもの目線にあるチャイルドミラーも付いている。家事カウンターをキッチンに設けた分、洗面室は空間をゆったりと使うことができる