2024.07.22
目次
SC(シューズクローゼット/シューズクローク)を設置することで玄関の周りがすっきりとし、日常生活での利便性も向上します。
この記事では、SCの基本的な定義とその種類やメリット・デメリット、効果的な活用方法をご紹介します。
SCの設置をご検討の方はぜひ参考にしてください。
SCとは靴を専門に収納するための空間や家具のことで、一般的な靴箱とは異なり大容量で機能的な設計が特徴です。扉の有無に応じたオープンタイプ・クローズタイプと設置の位置に応じたウォークイン・ウォークスルーの2つの種類があります。
オープンタイプのSCの場合、扉の開け閉めのスペースを考慮しなくてよいため、クローズタイプのものよりも狭いスペースで施工できます。また扉を設置しない分コストも安価になります。
SCの内部を隠したくてもカーテンなどで対策することで、プライバシーを守ることができます。
クローズタイプのSCの場合、扉を閉めることで玄関からのプライバシー保護できます。
扉の施工のコストや広いスペースが必要となりますが、扉をデザインを玄関全体の雰囲気に合わせることで統一感が出ます。
出入り口が1ヶ所のSCで、狭いスペースにも設置しやすいです。
また棚を効率的に設置できるため、床面積に対して収納量を大きくすることができます。
出入り口が2ヶ所のSCで、ウォークインクローゼットとは異なりSC内を通過することができるため、生活動線をスムーズに作ることができます。
またSC内で靴の脱ぎ履きができるため、玄関に靴を置く必要もなくすっきりとした玄関となります。
SCを導入することのメリットとして、以下のようなものが挙げられます。
・大容量の収納スペースにより、靴の数が多くても整然と保管できます。
・季節ごとの靴の入れ替えが容易になるため、玄関がすっきりとした印象になります。
・靴の出し入れがスムーズになり、家を出る際の準備時間を短縮できます。
・靴の種類ごとに収納スペースを分けることで、必要な靴をすぐに見つけられます。
・扉のついているSCだとクローゼット内に靴を隠せるため、玄関がすっきりとした印象になります。
・靴に合った収納がしやすくなるため、靴の型崩れや劣化を防ぐことができます。
・靴に特化した湿気・カビ対策を行いやすく、靴の長寿命化につながります。
・玄関スペースを最大限に活用できるため、靴以外の外出の際のアイテムも効率的に収納することができます。
ご紹介したような多くのメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。
・大型のSCは玄関のスペースを広く占有してしまう可能性があります。
・小さな住宅では十分な収納スペースを確保することが難しい場合があります。
・カスタムメイドの場合、一般的な靴箱と比べると高価になる傾向があります。
・設置や取り付けにも追加のコストがかかることがあります。
・大容量の収納スペースには、定期的な清掃や整理が必要になります。
・湿気対策や防虫対策など、こまめなケアが必要です。
・家全体のデザインが定まっていないと、既存の玄関の雰囲気やインテリアとマッチしないデザインを選んでしまうリスクがあります。
・カスタマイズ性が低い製品の場合、ライフスタイルの変化に対応しづらい場合があります。
これらのデメリットを克服するためには、以下のような工夫が考えられます:
このような計画と管理を行うことで、デメリットを最小限に抑えてSCのメリットを最大限に活用することができます。
以下のポイントを押さえることで、SCの機能性や使いやすさが大幅に向上します。
・靴の種類や数に合わせて適切な収納ボックスを選びましょう。
・通気性の良い素材を選ぶことで靴の劣化を防ぐことができます。
・よく使う靴は取り出しやすい位置に配置することがおすすめです。
・家族それぞれの靴を区分けして収納することで、取り出しやすくなります。
・用途別(ビジネス、カジュアル、スポーツなど)に分けることも効果的です。
・除湿剤や消臭剤を適切に配置し、靴の劣化を防ぎます。
・通気性を確保するため、ドアに通気口を設けるのも良いでしょう。
・季節の変わり目には収納の配置を見直し、効率的な収納を維持します。
・不要な靴は断捨離することで、常に整理された状態を保つことができます。
・鏡や小物入れを取り付けることで、より機能的な空間になります。
SCを広く作ることで、靴以外にも外出時に着用するコートや帽子などのアイテムを収納することもできます。また棚板の高さを工夫することで、ベビーカーを簡単にすっきりと仕舞うことができます。
SCは玄関まわりの収納として重要な役割を果たしています。お家に合ったSCを選択し効果的に活用することで、玄関まわりをすっきりと保ちながら快適な生活を送ることができます。
特に玄関まわりの収納に悩んでいる方やすっきりとした玄関を実現したい方にとって、SCはとても効果的な設備となります。
この記事で紹介した種類や特徴、メリット・デメリット、活用のポイントを参考に、ご自身の生活スタイルに合ったSCを選んでみてください。
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