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壁を使わずに空間を仕切りたい!「ルーバー」の魅力をご紹介

はじめに

部屋の明るさや風通しは家の快適さに重要です。

こうした要素を調整する建材として、今回はルーバーに焦点を当ててご紹介します。

ルーバーは、平行に並べた細長い羽根で構成される建材で、これまで屋外での使用が主でした。

しかし、その多様な機能性とデザイン性が評価され、近年では屋内の空間デザインにおける重要な要素として注目されています。

この記事ではルーバーを設置するメリットや素材による違いについてご紹介します。

ルーバーの設置を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

光と風と視線を調和させるルーバー

屋内にルーバーを設置する主な利点は、光、風、そして視線を適切にコントロールしながら、空間を緩やかに区切ることができる点です。

完全に壁で仕切ってしまうと、光や風の流れが遮断され、閉塞感が生じることがあります。

しかし、間隔を空けて配置されたルーバーは光を室内に取り込みつつ拡散させ、心地よい風の通り道を作ります。

例えば、リビングに隣接する和室の小上がりは、お子様が遊ぶ姿を見守りたい一方で、常にオープンな状態では落ち着かないと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このような場合にルーバーを間仕切りとして用いると、視線を緩やかに遮りつつ、光や家族の気配を感じられる一体感のある空間が生まれます。

キッチンからルーバー越しにお子様の様子を確認できるため、安心して家事に集中できるといった具体的なメリットもあります。

さらに直射日光の眩しさを和らげながらも部屋全体を明るく保つことができ、日中の快適性を高めることが可能です。

このようにルーバーは、壁のように空間を完全に分断せず、視覚的にゾーン分けを明確にする役割を果たします。

リビングとダイニング、書斎と寝室など、緩やかに区切りたい場所に最適です。

階段の吹き抜けや、玄関からリビングへの視線が気になる場所に設置することで、開放感を維持しながらプライバシーを確保できます。

また、ルーバーはそのデザイン性から空間のアクセントにもなります。

縦格子は天井を高く見せ、空間に広がりとシャープな印象を与えることが可能です。

横格子は空間に奥行きと落ち着きをもたらし、和風からモダンまで幅広いインテリアに馴染みます。

 

デザイン性だけじゃない、機能的な魅力

ルーバーは、美しいデザインや光・視線コントロールだけでなく、実用的な機能も持ち合わせています。

通気性の確保

クローゼットやシューズボックス、パントリーなどの収納スペースにルーバー扉を採用すると、こもりがちな湿気を排出し、カビや臭いの発生を抑えます。衣類や靴を適切に保管するために有効です。

エアコン効率の向上

間仕切りとしてのルーバーは、空間を完全に閉じないため、冷暖房の空気が緩やかに循環し、部屋全体の温度ムラを軽減する効果も期待できます。

音の拡散と吸収

完全に遮音するものではありませんが、ルーバーの羽根が音の直進性を和らげ、空間の響きを調整する効果も期待できます。

リビングでの会話や、書斎での集中を妨げない程度の緩やかな音環境作りに貢献します。

安全性への配慮

小さなお子様やペットがいるご家庭では、吹き抜けや階段からの転落防止柵としてルーバーを採用するケースもあります。

安全性を確保しつつ、圧迫感のないデザインを実現できます。

 

素材によるルーバーの表情

ルーバーは、素材によって空間に与える印象が大きく変化します。

これらの素材を単独で使うだけでなく、異なる素材を組み合わせることで、より個性的で奥行きのある空間デザインが実現します。

木製ルーバー

温かみと安らぎを与え、ナチュラルや北欧テイストの空間に適しています。

木の種類(ヒノキ、杉、ウォールナットなど)や塗装により、様々な表情を演出できます。

経年変化も楽しめ、本物の素材感が心地よい空間を創り出します。

金属製ルーバー(アルミなど)

シャープでモダンな印象を与え、スタイリッシュな空間に馴染みます。

強度が高く、細いラインで構成できるため、洗練されたデザインが可能です。

樹脂製ルーバー

耐水性に優れ、浴室や洗面所など湿気の多い場所にも適しています。

カラーバリエーションも豊富で、メンテナンスも比較的容易です。

ガラス製ルーバー

光を最大限に取り込みながら視線を遮る、独特の透明感が魅力です。

モダンで開放的な空間を演出したい場合に効果的です。

 

ルーバーの建築実例

こちらのお住まいでは子供が遊ぶ畳の小上がりのところにルーバーを設置することで、キッチンからでも子供の安全を確認することができます。

このように完全に空間を仕切らないことで、光の取り込みや空気の流れを作り出す以外のメリットがあります。

 

まとめ

ルーバーは、光を操り、風を導き、家族の気配を感じながらもプライバシーを尊重する、「心地よい暮らし」を創造するための重要な要素です。

空間を完全に仕切ってしまう壁とは異なり、光や空気を通すことで、開放的な空間を作り出すことが可能です。

ぜひこの記事を参考にして、ルーバーを導入し、快適なお住まいを実現してください。

 

TAINN DESIGNのルーバーの建築実例はこちら

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