建築実例

子育てを楽しむ家

以前はマンションにお住まいだったNさん家族。

子どもの成長にともない階下に伝わる足音が気になって、戸建てへの住み替えを検討された。

こだわりの強いNさんの意向を尊重し、新居は注文住宅に決定。

子どもたちが元気に走りまわれる家をテーマに、イチからプランを練っていった。

 

子育てプランを計画する際、あわせて考えたいのが家事の負担を軽減する方法。

毎日の家事をコンパクトにできれば、その分子どもたちに時間と体力を注ぐことができる。

Nさんがまっさきに思い浮かべたのは、子どもたちを連れて買い物から帰宅したシーン。

重い買い物袋を提げて、いったん靴を脱いで、またキッチンまで買い物袋を運んで・・・

当たり前にやってきたけど、ストレスだったのでは?

シンプルなようで奥が深い“人と物の出入りがラクになるプラン”。

まず建築士が考えたのは、買ってきた食材をスムーズに冷蔵庫にしまえる動線だ。

リビングを経由せず、玄関からキッチンへ直接アクセス。

帰宅後、すぐに重い買い物袋から解放される。

また子どもが家遊びに飽きたら、安全な外遊びができるウッドデッキが活躍。

半分中で半分外という新鮮な空間が、子どもの新しい遊びを生み出してくれる。

 

「この家に住んでみんなと愉しく過ごす時間が増えました。

子どもも元気に走りまわって楽しそうです」とNさんは話す。

家族構成 夫婦+子ども2人
所在地 東京都
本体価格 2580万円
敷地面積 132.18m2(39.9坪)
延床面積 105.72m2(31.9坪)
竣工年月 2022年2月

担当
赤秀 莉菜

夫婦の「好き」を結集
Nさん好みのシックな黒をベースに、夫人のセンスで白い縁取りをプラスした外観。設計上どうしても、ロフトによってユニークな形状になってしまうが、それがまた良い
料理中も子どもたちを見守る
畳の小上がり。床下はおもちゃがぎっしり詰まった収納スペースになっている。正面にあるキッチンから、ルーバー越しに子どもたちの様子を見守ることができるので安心だ
梁で空間を仕切る
ダイニングは梁をあしらった少し特別な空間。夫人の描くイメージを赤秀さんがカタチにしたもの
テーマカラーは「ブルーグレー」
随所に取り入れたブルーグレーのクロスは、夫人が選んだもの。「迷ったときは赤秀さんに相談。いつも『いいですね!』って背中を押してくれたので、私も自信をもって決めることができました」(夫人)
たくさんの居場所
ダイニング、リビング、畳の小上がり、ウッドデッキ・・・たくさんの居場所があるLDK。友人家族が12~13人ほど集まった時は、各々が好きな場所でくつろいでいるそう
親子のワークスペース
テレワークをしたり、将来は子どもと並んで勉強をしたり、何かと使い勝手の良いキッチン隣のワークスペース
遊びが生まれる家
BBQを楽しめるウッドデッキ。ふだんの食事もここでとるとピクニックになる。旧居のマンションに比べて、遊びのレパートリーも増えたそうだ
コンパクトな買い物動線
玄関から直接パントリーへ。共働きなので1週間分の食材をまとめて買い出し。たっぷりストックできる大型のパントリーがとても重宝する
洗面台は広いほどよい
玄関の洗面はあえて大きめに。帰宅してただ手を洗う場所ではなく、(子どもたちが成長したら、きっと2階の洗面だけでは足りないだろう)と考えて、普段使いができるサイズにした
子どもの寝息を邪魔せず着替える
大きなファミリークローゼットは、単独で2階のホールに設置。旧居では寝室内にクローゼットがあったので、子どもが寝ている間にそーっと着替えなきゃならなかったそうだ
じめじめしがちな空間を爽やかに
2階の洗面&脱衣室は、夫人が選んだブルー系のクロスを採用。既製品の洗面台と造作のウォールラックを組み合わせて、コストを抑えながらもオリジナリティ溢れる空間に
トイレ時間も少しリッチに
グレーのクロスがおしゃれなトイレ。こちらもウォールラックを取り付けて好きな雑貨をディスプレイ
アートギャラリー
夫人の趣味であるクラフト作品を飾るウォールラックをオリジナルで造作

その他の建築実例