以前は杉並の賃貸マンションに住んでいたIさん家族。
3人目のお子さんが生まれた頃から、住まいが少し手狭に。
家族がのびのびと暮らせる理想のプランを叶えるため、
注文住宅での家づくりをスタートさせた。
夫人が憧れたのは、スキップフロアのある間取り。
TAINN DESIGNが得意とする、吹き抜けで開放感を得るプランも検討したが、
今回はその部分をスキップフロアとキッズスペースに活用。
床面積を増やすことで、居住空間を大幅に広げた。
さらに、建築士の上野さんが提案した「幅45センチの吹き抜け」を組み合わせることで、
圧迫感のない開放的な空間も同時に実現している。
「この2つは子ども専用の場所。今は遊び場、小学生になったら勉強部屋にと、
成長に応じて使い分ける予定です」と夫人は語る。
デザインは、夫のIさんが担当。
グラフテクトのキッチンやデザイナーズ照明など、
モダンヨーロピアンをテーマに、一つひとつこだわってセレクトした。
「上野さんは私たちの要望を尊重しつつ、迷っているとプロの視点で
『この方がいい』と断言してくれて頼もしかったですね」と、
Iさんは当時の家づくりを笑顔で振り返る。
親も子も、ハッピー
スキップフロアの下はキッズスペース。天井高が抑えられた“こもり感”が、秘密基地のようで、子どもたちの創造力を掻き立てる。夫人は「雨の日でも、家の中でたっぷり遊んでくれるので、親としては本当に大助かりです」と、その効果を実感中
つながる、見通せる
夫人がこだわった、LDKとつながるスキップフロア。空間を隔てる手すりには、光を通す透明なアクリル板を採用した。視線を遮らず、いつでもLDKにいる家族と繋がれる。この“抜け感”が、空間に広がりと一体感を生み出している
45センチの光の道
リビングとキッズスペースの間に設けられた、幅わずか45センチの吹き抜け。これは、高窓から取り込んだ光を、下の階のリビングまで届けるための光の通り道だ。空間に“抜け感”を生み出し、開放感をアップさせる、上野さんのこだわりが詰まったディテール
黒と白のコントラスト
黒い外壁にリズミカルに配置された窓と、玄関周りの白い壁。モノトーンで構成されたモダンな外観は道行く人の目を惹く。吹き抜け部分の大きな窓は、外からの視線を計算して設計されているため、室内の様子が覗かれる心配はない
料理しながら、見守りながら
キッチンは、家全体を見渡せる特等席。LDKはもちろん、スキップフロアで遊ぶお子さんたちの様子まで、しっかりと視界に入る。料理や片付けをしながらも、家族の時間を共有できる。忙しい毎日の中に、安心感をもたらしてくれるプランだ
家事ストレスを一つ解消
Iさんがこだわった、グラフテクトのキッチン。ダイニングテーブルをカウンターと横並びに配置したのが、この家の家事ラクポイントだ。日々の小さなストレスを、間取りの工夫がすっきりと解消してくれる
光の特等席
2階ホールからスキップフロアを見下ろす。大きな窓から降り注ぐ光が、空間を明るく照らしてくれる。家族みんなのフリースペースでピアノを弾いたり、お気に入りの絵本を読んだり。思い思いの時間を過ごしている
小上がり、という名の万能空間
LDKの一角には小上がりのタタミコーナー。もともと和室が好きだったというご夫婦の希望を、モダンな形で実現した。ネイビーの折下げ天井が、落ち着いたおこもり感を演出。家族の寛ぎの場、お子さんのお昼寝スペース、ゲスト用の寝室と、八面六臂の大活躍だ
壁の向こうへ光を届ける
スキップフロアの壁に設けた室内窓。これは、奥にあるゲストルームにまで光を届けるための、建築士・上野さんのアイデアだ。「壁」で仕切りながらも、「窓」で光と気配をつなげる。家全体を明るくする、さりげないけれど効果抜群の工夫だ
洗濯動線、まとめて解決
洗面室、バスルーム、そしてバルコニー。毎日の家事に欠かせない水まわりを、ひと続きの便利な動線上にまとめた。普段の洗濯は乾燥機や室内干しがメインでも、天気の良い日にはバルコニーで布団を干すことも。大きな窓から光と風が入り、いつもカラっと爽やかな空間だ
ベビーカーもすっぽり
玄関とパントリーが直接つながる、便利な「おかえり動線」。買い物から帰ったら、重い荷物をすぐにパントリーへ置けるのが嬉しい。シューズインクローゼットには、ベビーカー2台を畳まずにしまえるほどの広さも。日々の暮らしを楽にする、細やかな配慮が光る
我が家の小さな坪庭
家族みんなが同時に使える、ゆったりとした玄関。正面には観葉植物を飾るための坪庭風スペースを設え、足元を優しく照らす間接照明を仕込んだ。日常の中にささやかな非日常を演出する、おもてなしの空間だ
ホテルライクなゲストルーム
まるでデザイナーズホテルのような、シックなゲストルーム。壁紙や照明、インテリアの一つひとつを、Iさん自らがコーディネートしたこだわりの空間だ。いずれは夫婦の主寝室として使うことも見据えているそう
6人分、ぜんぶここに
6人家族の衣類を、すべてまとめて収納するファミリークローゼット。すぐ隣に乾燥機があるので、「乾かす→しまう」の動線が驚くほどスムーズだ。LDKなど、シンプルなパブリックスペースとは対照的に、プライベートな収納の中は、少しだけポップなクロスで「冒険」を楽しんでいる