遊び盛りのお子さんがいても、いつも美しく整っているSさん邸。
その秘密は、夫人が考え抜いた「自分たちの暮らしに合わせた」収納計画にある。
「以前の家は大きな収納があったけれど、生活動線から外れていたので、
毎日の出し入れが面倒で・・・」と夫人は振り返る。
そういった経験をふまえ、新居はまず「どこで何を使うか」をシミュレーション。
おもちゃや薬、文房具に至るまで、すべてのモノに“住所”を与え、
使う場所のすぐそばに専用の指定席を設けた。
一方、夫のSさんがこだわったのは住性能。
中でも断熱性を重視し、最小限のエアコンで快適に過ごせる、高気密・高断熱を叶えた。
「家族の体に優しいのはもちろん、家計や地球にも優しいのがいいですね」とSさん。
片付けやすさという快適さと、肌で感じる室温の快適さ。
家族に寄り添う2つの心地よさを備えた新居が完成した。
一番好きなこの眺め
キッチンに立つと、ダイニングテーブルでおしゃべりする家族や、スタディーコーナーで宿題をするお子さんの様子を見渡すことができる。料理をしながら会話に加わったり、そっと見守ったり。家族のコミュニケーションが自然に生まれる、この家の中心となる場所だ
声が届くひとつながりの空間
リビングとロフトは大きな吹き抜けで一体感が生まれ、どこにいても家族の気配を感じられる。家族が長い時間を過ごすLDKだからこそ、床材は足触りのよさにこだわってヨーロピアンオークの無垢フローリングを採用した。階段脇にはリビング収納も確保
静けさを守る、性能という名の壁
住宅性能にこだわり、耐久性と断熱性に優れる「断熱材一体型ガルバリウム屋根」と、パワーボードの外壁を組み合わせた。「断熱性はもちろん遮音性の高さに驚きました。すぐ隣にある公園の遊具の音も全く気になりません」と、Sさんもその効果を絶賛
プロの仕事は足元にも宿る
キッチン背面には、床から天井までの大容量収納を設置。いちばん高さのある棚は、普段使わない調理器具やストック品をしまうのに重宝している。足元のフロアタイルは、赤秀さんが美しい見た目の割り付けを提案。「タイルの張り方にまでこだわるプロの視点に感動しました」と夫人は語る
片付く、はかどる、我が家のキッチン
段差のないフラットなカウンターキッチン。広々として作業がはかどるだけでなく掃除も楽々だ。カウンター下には、分別用のごみ箱がぴったり収まるスペースも確保。ごちゃつきがちな場所をすっきりと見せる工夫である
夫の“推し”が大正解
モデルハウスを参考にグラフテクトのキッチンを選択。ベージュ系を希望する夫人に対して、珍しくSさんが「グレーがいい」と押し切ったそう。結果的にモダンで格好いい雰囲気に仕上がり「こんなに素敵になるなんて」と夫人も大のお気に入り
ホテルライクなランドリー
天井の木目と床の濃いグレー、そして収納の「白」が織りなすコントラストが美しい洗面室。「外干しはしない」というSさん一家にとって、ガス衣類乾燥機は必需品だ。生活感を感じさせないホテルのような空間に仕上がった
1ミリに表れるプロの愛
ダイニングの一角にあるスタディーコーナー。昼間は夫人がテレワーク、夕方はお子さんが並んで宿題やお絵かきをする家族みんなの場所だ。キーボードがしまえる固定棚は夫人のオーダー。「椅子に座った時に足がぶつからない絶妙な高さを、担当の赤秀さんがミリ単位で探ってくれました」とプロの仕事に感動しきりだ
少々の汚れには負けない土間玄関
玄関脇には土間続きのシューズインクローゼット。キャンプ道具やお子さんの自転車など、外で使う荷物も気兼ねなくしまえる。傘やヘルメットを掛けるバーも夫人が持ち込んだもの
未来の書斎、いまは遊び場
リビングの吹き抜けとつながる8畳のロフト。Sさんの書斎を想定し採光を確保している。今のところはお子さんたちの遊び場として活躍中だ。家族の成長に合わせて、様々な使い方ができるのもうれしい
「ただいま」の後は、すぐ手洗い
玄関のすぐ隣に設けた手洗いコーナー。白いタイルが爽やかなアクセントになっている。鏡やタオルバーは夫人のお気に入りを持ち込んだもの。帰宅後すぐに手を洗える、暮らしに寄り添う設計だ
花粉もほこりもここでストップ
玄関に入ってすぐのファミリークローゼット。帰宅後はここで上着を脱ぐのが家族のルールだ。花粉やほこりをリビングや寝室に持ち込まないための、暮らしの知恵が詰まったアイデア
扉の向こうは小さな水族館
階段下のデッドスペースも無駄にせず、日用品のストックをしまう収納スペースとして活用。普段は見えない扉の内側は、海の生き物たちが描かれた遊び心あふれるクロスを採用。扉を開けるたびに楽しい気持ちになる
トイレも明るく開放的に
FIX窓から光が差し込み、思わず「明るい!」と声が出るトイレ。清潔感のある白を基調に、木調の天井とグレーの床が落ち着きをプラスしている。トイレットペーパー用の収納や、好きな雑貨を飾れるニッチもこの空間のために造作した