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スケルトン階段で明るく開放感のある生活へ!

はじめに

住まいの顔となる階段は単に上下階を繋ぐ機能的な要素であるだけでなく、室内の印象を大きく左右するデザイン性の高い部分でもあります。

近年、そのスタイリッシュな見た目と、空間に広がりをもたらす開放感から、多くの方々が注目しているのが「スケルトン階段」です。

今回はスケルトン階段が持つ様々な利点や、導入する際に考慮すべき点、デザインを選ぶ上での重要な視点を詳しく解説していきます。

スケルトン階段を設置するか迷っている方や、スケルトン階段の魅力を知りたい方はぜひ参考にしてください。

 

スケルトン階段とは?その際立つ特徴と惹きつける魅力

スケルトン階段は従来の階段に見られる垂直部分である蹴込み板を持たず、階段の骨組みとなるささら桁と、人が足を乗せる踏み板のみで構成されています。

この構造が、スケルトン(骨格)という名前の由来であり、階段の奥まで見通せる、他に類を見ない開放的なデザインを生み出すことが可能です。

箱型の階段と比較すると光や風の流れを遮ることがなく、空間全体をより広く感じさせる効果を発揮します。

スケルトン階段には以下のようなメリットがあります。

洗練されたデザイン性

スケルトン階段の最も大きな魅力の一つはその卓越したデザイン性です。

階段を構成する素材の選択肢は多岐にわたり、例えば、金属素材であるスチールを用いることで、シャープでモダンな印象を空間に与えることができます。

また温かみのある木材を使用すれば、ナチュラルで優しい雰囲気を演出することも可能です。

さらに透明なガラス素材を取り入れることで、より一層の開放感と洗練された印象を高めることができます。

広がる開放感と明るい採光性

蹴込み板がないスケルトン階段は視線を遮らないため、空間に開放感をもたらします。

特に自然光が入りにくい場所や物理的に狭い空間に設置すると、その効果は顕著です。

階段を通して室内に自然光が優しく差し込むため、昼間の照明の使用頻度を減らすことができ、省エネルギーにも貢献する可能性があります。

光が空間全体に行き渡ることで、明るく、より広々とした印象の住まいが実現可能です。

向上する通気性と快適な空気環境

階段部分に壁などの遮るものがないスケルトン階段は、空気の流れを妨げません。

そのため階段下や踊り場といった場所に風が通りやすくなり、住まい全体の空気循環を促進する効果が期待できます。

現代の高気密・高断熱住宅においては、室内の空気が滞留しがちですが、スケルトン階段はそのような問題を軽減し、より快適な室内環境を保つ上で重要な役割を果たすことがあります。

 

スケルトン階段のデザインと素材の選択

スケルトン階段は、使用する素材やデザインによって、住まいに様々な表情を与えます。

住まいの全体的なコンセプトや、個人の好みに合わせて、最適な組み合わせを選ぶことが重要です。

素材が織りなす多様な表情

スケルトン階段の素材選びはそのデザイン性を大きく左右します。

例えばスチールはその硬質な質感から、モダンでインダストリアルな印象を与え、空間を引き締めます。

木材はその自然な風合いが、住まいに温もりと安らぎをもたらし、既存のフローリング材と色や素材感を合わせることで、空間に統一感が生まれます。

ガラスは透明であることから、光を最大限に透過させ、より一層開放的な空間を演出しますが、安全性に配慮した強化ガラスの使用が不可欠です。

アイアンはその重厚な存在感と、装飾性の高いデザインが豊富であることから、クラシックやインダストリアルなテイストの住まいに深みを与えます。

デザインのバリエーション

スケルトン階段のデザインには様々なバリエーションがあります。

直線的な形状を持つストレート階段はシンプルで洗練された印象を与え、省スペースでの設置が可能です。

優雅な曲線を描くらせん階段は空間のフォーカルポイントとなり、住まいに芸術的な美しさをもたらします。

途中で進行方向を変える折り返し階段は、スペース効率と安全性を両立させることができ、踊り場を設けることで、休息のスペースや採光の工夫を取り入れることも可能です。

そして壁から踏み板が浮き出ているように見える片持ち階段(浮遊階段)は、非常にスタイリッシュで、高いデザイン性が魅力ですが、構造的な検討が重要になります。

 

スケルトン階段を住まいに取り入れる際の重要な注意点

スケル

スケルトン階段を実際に住まいに設置する際には、その美しいデザインだけでなく、日々の安全性や快適な生活を送るための機能性についても十分に考慮する必要があります。

家族構成に合わせた安全対策

特に小さなお子様や高齢者がいるご家庭では、安全対策は最も重要な検討事項の一つです。

階段からの落下を防ぐためには、適切な高さと握りやすい形状の手すりの設置が不可欠です。

また踏み板が滑りやすい素材である場合は、滑り止め加工を施したり、安全性の高い素材のマットを敷くなどの対策を検討しましょう。

夜間の使用に備えて、足元を照らす照明を設置することも、安全性を高める上で有効な手段となります。

快適性を左右する冷暖房効率

スケルトン階段は上下階の空間が繋がる構造であるため、冷暖房の効率が低下する可能性があります。

この対策として、必要に応じてロールスクリーンやカーテン、または可動式の扉などを設置し、空間を仕切ることができるように工夫することが考えられます。

またシーリングファンを設置して室内の空気を循環させることで、温度差を緩和する効果も期待できます。

住宅全体の断熱性能を高めることも、冷暖房効率の低下を最小限に抑えるためには重要な要素となります。

生活音と室内の空気環境への配慮

音が遮られにくいというスケルトン階段の特性上、生活音や匂いが上下階で伝わりやすいという点も考慮が必要です。

階段周りの壁や床に防音材を使用したり吸音効果のある素材を選ぶことで、音の伝わりを軽減することができます。

また室内の空気を効率的に入れ替えるための換気システムの導入も、匂いの問題を解決する上で有効です。

 

スケルトン階段の建築実例

こちらのお住まいではスケルトン階段を採用することで、2階の窓から入った光を1階まで届かせることができます。

このようにスケルトン階段を活用すると、家全体を明るくすることが可能になります。

 

まとめ

スケルトン階段はその際立つデザインと開放感によって、住まいの印象を大きく向上させる魅力的な選択肢です。

自然光を取り込みやすく通気性を高めるという利点がある一方で、安全性への配慮や、冷暖房効率、音の問題など、事前にしっかりと検討しておくべき点も存在します。

今回の記事が、あなたの理想の住まいづくりにおける、スケルトン階段という選択肢を考える上で、少しでもお役に立てれば幸いです。

ぜひこの記事を参考にして、快適なお住まいを実現してください。

 

TAINN DESIGNのスケルトン階段の建築実例はこちら

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