賃貸マンションにお住まいだったMさん夫婦。
お互い一軒家で生まれ育ったこともあり「いずれは戸建てに住もう」と考えていた。
やりたいことが満載の2人は注文住宅一択。
特に旧居のマンションで不満に感じていた“光”へのこだわりは強かったそうだ。
「これまで2つのマンションに住みましたが、どちらもあまり明るさを感じられなくて・・・。
つねに光が差し込む一軒家の暮らしに憧れていたんです」(夫人)。
2人の想いをきいた建築士の上野さんは、
要望の一つである吹き抜けと、大きな窓を組み合わせた採光プランを提案。
人の往来が少ない庭側や隣家の死角から、たっぷりの光を取り入れることにした。
「もちろんプライバシーを気にしながらですが、できるだけ大きな窓を選びました。
さまざまな方向から取り込まれた光が吹き抜けや室内窓を介して、
2階まで明るく照らしてくれるんです」(上野さん)。
また、家事ラクに配慮したプランも特長の一つ。
とくに、Mさんが雑誌やSNSから集めたアイデアを結集させた水まわりは必見だ。
コンパクトな動線、洗濯が楽しくなるランドリールームなど、真似したいアイデアは満載。
帰宅した後、共働き夫婦が家事に追われることもなく、
ゆったりのんびり過ごせる工夫が詰まっている。
未来のドッグラン
ネイビーのモダンな外観デザイン。庭はMさんの手作りで、人工芝も砂利も自分で敷いたそうだ。「いつか犬を飼いたくて。庭をぐるりと柵で囲ってドッグランにしたいです」と夫人。制震ダンパーを搭載した地震に強い住まいでもある
照明不要の明るさ
車が通らない庭側に吹き抜けを配置。たっぷり取り込まれる光が家じゅうを明るく照らす。室内は心地よい光があふれ、昼間は照明を使わず過ごせるそうだ
料理中も家族と繋がる
クリナップのフラットキッチンはデザイン性が高いだけでなく、家事をしながらリビングにいる家族と会話ができ、ほどよく繋がれるのがよい。キッチンは床にタイルフロアを敷いて、色使いでダイニングと空間を仕切っている
冬でもひやっとしない住性能
高い保温効果を備える吹付け断熱と、LDKには床暖房を2か所搭載。寒い冬もストレスなく過ごせるそうだ
木調天井がおしゃれ
キッチンの天井は、少し折下げて木調クロスをあしらい特別な空間に。こちらは上野さんが提案したプラン。油跳ねのガードもインテリアのようにおしゃれ
隠れ家のようなパントリー
少し緑がかったブルーのクロスは、夫人が選んだもの。飾り棚のようなラックは上野さんが提案した。三角にくり抜いた先はパントリーで、ストックの食材、食器、日用品をすっきりしまっておける
テーマカラーを楽しむ
カフェのような扉と家型のニッチがおしゃれ。ブルーが好きな夫人は、家の中にさまざまなブルーを取り入れている
テレワークもストレスなく
「以前の家では向かい合ってテレワークをしていたので、同じ時間に会議なんか入るともう大変。それぞれキッチンや寝室に逃げて、声が入らないようにして・・・。この家は居場所がたくさんあるので、お互い気兼ねなく仕事ができます」(夫人)
ホテルライクな水まわり
ホテルのように洗練された洗面&脱衣室。化粧は洗面室でする派の夫人は、カウンターに好きなだけ化粧品を広げることができて、とても快適だそう
細部にこだわるランドリールーム
ランドリールームと洗面&脱衣室は扉で仕切り、それぞれ独立した空間に。アイロンをかけたり洗濯物をたためるカウンターは、身長に合わせて高さを設定。下は収納スペースになっていて、これから搬入されるガス乾燥機がぴったり収まる予定
いつか、本物のBBQ会場になるかも?
屋上ではBBQを楽しんだり、ときには仕事をすることもあるそう。「以前BBQに招待した友人からは『ここを会場として予約させてほしい』って言われています(笑)」と夫人
大人の秘密基地
階段下のスペースを活かした、Mさんの小さな書斎。足を伸ばして寝っ転がれるように、Mさんの身長に合わせて奥行きを確保しているのがポイント
海外スタイルの寝室
海外生活の経験を持つMさん。寝室は当時の暮らしを彷彿させるカーペットフロアに。アーチの向こうは大容量のウォークインクローゼットになっている
フロアを超えて繋がる
2階ホールの室内窓からはLDKを一望でき、空間の繋がりを感じられる。吹き抜けの開放感も心地よい
ゴルフバッグもすっきり
広めの玄関スペース。奥のシューズインクローゼットには、ゴルフバッグ、キャンプ道具、夫人の大量の靴たちなど、すっきりしまっておける
陰影を楽しむ
玄関のニッチはお気に入りの雑貨をディスプレイするギャラリーとして。空間を彩る照明は上野さんが提案したもの。美しい陰影を生み出し、幻想的な雰囲気を醸しだしている