Aさん家族とTAINN DESIGNとの出会いは、土地探しで訪れた不動産会社の紹介。
最後は3社のビルダーで迷ったが、
建築士の三浦さんが描く“華”があるプランに惹かれて依頼を決めたそう。
映像作家をされていて、普段からアートと近い場所にいるご夫婦。
そこで培われた柔らかい発想や色彩センスは、家づくりにもしっかり活かされている。
夫婦が思い描いた新居は大好きな美術館。
フロアや各ブースを明確に区切らず、建物全体がゆるく繋がるあの感じ。
宙に浮いているように見える片持ち階段や、下を見るとちょっと足がすくむ吊り橋、
“アーチをくぐったら次の世界”という動線は、そのまま参考にしたものだ。
「住居としては変わってると思いますが、2人ともそういうヘンな家が好きで(笑)。
『私たちのイメージを、よくここまで表現してくれたなぁ』と驚いています」(Aさん)
モルタル風のキッチン
モールテックスをまとった質感豊かなキッチン。木調の折下げ天井とも相性がよく、特別感あふれる空間になっている
瓦屋根が新しい
ガルバリウムの外壁+昔ながらの瓦屋根を組み合わせたデザインが、かえって新鮮。三浦さんも初めての挑戦だそう
呼吸する壁
1階フロアと吹き抜けは、調質効果に優れた珪藻土仕上げ。室内はつねに清潔な空気で満たされている
キッチンからの眺め
キッチンの正面はダイニングテーブル。家族とゆるくつながれる
木漏れ日のダイニング
L・D・Kはそれぞれが程よくゾーニングされている。こちらは木のぬくもりと光が心地よいダイニング
既製品を上手に活かす
既製品のキッチンも、おしゃれなタイルや造作のウォールラックを組み合わせると、オーダーメイドみたいに
吊り橋を架ける
「床にオリジナリティが欲しい」と、三浦さんとAさん夫婦が一緒に考えたルーバーの渡り廊下
安全対策もおしゃれに
子どもが小さいうちは写真のようにアイアンのネットでガードし、成長したら取り外して本来のデザインを楽しむことができる
ぬくもりのリビング
くるみの無垢床は、足触りがよく「ヒヤッ」としないのが魅力。吹き抜け空間でも、天井断熱を追加して高気密・高断熱の住環境を実現
自分だけの空間は自由に
鮮やかなクロス使いは夫人のセンス。「いつかリフォームするとき、その時の気分でガラリと変えるかもしれません(笑)」と夫人。小さな場所からクロスを冒険してみるのはおすすめだ
水まわりはカラリと爽やかに
洗面室はペパーミントグリーンのクロスを選択。家全体で10種類以上、すべて異なるクロスで遊んでいる
朝のメイクも計算した造り
造作で仕上げた洗面コーナー。夫人がメイクする場所でもあり、使いやすいと好評
最短・最速の洗濯動線
水まわり動線の中にあるファミリークローゼット。洗濯物は外に干さず乾燥機と室内乾燥で済ませるスタイルなので、乾いた洗濯物をそのままクローゼットにしまえる
映画館をイメージした書斎
大きな室内窓が印象的なAさんの書斎。ほどよいこもり感があり、テレワークもはかどるそう。ネイビーのクロスはたくさんの青系から厳選したもの。ウォルナットの板張り天井と組み合わせて落ち着いた空間に
へリンボーンでお出迎え
玄関は個性的なヘリンボーン張り。脇には小さな手洗いスペースを設けており、外から帰ってきたらリビングに入る前に手洗いできる
陰影を楽しむトイレ
ステンドグラスの陰影が美しいトイレ。田の字型の室内窓は、夫人がずっと取り入れたかったもの
モルタルの雰囲気を楽しむ
モルタルのような雰囲気のクロスを使い、洗練された印象に。小窓から美しい光が取り込まれる
宙に浮く階段
宙に浮いているように見えるユニークな片持ち階段とその上を走る吊り橋が、Aさんが好きな美術館の立体感を彷彿させる