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ランドリールームの基礎知識:導入メリットと失敗しない設計のコツを徹底解説

はじめに

ランドリールームは洗濯に関するあらゆる作業を一か所で完結させることができる専用スペースです。共働き世帯の増加や家事の効率化ニーズの高まり、花粉や大気汚染などの外部環境の変化により、その需要は年々高まっています。

ランドリールームを取り入れることで多くのメリットがあります。本記事では、ランドリールームの概要やメリット・デメリット、設計のポイント、実例をご紹介します。

 

ランドリールームとは?

ランドリールームは洗濯に関するあらゆる作業を行うための専用空間で、主に以下のような設備や機能を備えています。

  • ・洗濯機・乾燥機スペース
  • ・物干し設備(室内物干し竿やハンガーラックなど)
  • ・アイロンがけや衣類のたたみ作業を行うための作業台
  • ・洗剤や洗濯用品の収納スペース
  • ・衣類の一時保管や仕分けのための収納設備

従来の洗面所や脱衣室とは異なり、ランドリールームは洗濯→乾燥→アイロンがけ→収納の一連の作業を1か所で完結できるよう設計されているのが特徴です。これにより洗濯物の管理効率を高め、家事の負担を大幅に軽減することができます。

 

ランドリールームのメリット

ランドリールームを設置することで、以下のようなメリットが得られます。

  • 洗濯動線の効率化

洗濯から収納までの一連の作業を1か所で行えるため、家事の効率が大幅に向上します。また、洗濯物を持って家中を移動する必要がなくなることで時間と労力を節約できます。

  • 天候を気にせずに洗濯可能

室内の専用スペースなので、雨や花粉の季節でも安心して洗濯物を干すことができ、天候に左右されずに洗濯のスケジュールを立てることができます。

  • 洗濯作業の時間の自由度

共働き世帯や不規則な勤務体系の方の場合、時間や他の家族の生活リズムを気にせず洗濯作業ができます。

  • 外気の汚染を避けられる

室内で洗濯物を管理できるため、花粉やPM2.5などの外気の汚れから衣類を守ることができます。特にアレルギーが不安な方にはおすすめです。

  • 生活感を隠せる

洗濯物や洗濯関連用品を1か所にまとめることで、共有スペースをすっきりと保つことができます。来客時も慌てて洗濯物を片付ける必要がなく、常に整った空間を維持できます。

  • 衣類のケア

専用スペースがあることで、すぐに衣類ケアも行うことができ、衣類の寿命を延ばすことにつながります。

  • 家族の協力が得やすい

作業スペースが明確になることで家族全員で洗濯作業を分担しやすくなります。協力することで、家事の負担を軽減し、家族間のコミュニケーションを促進する効果が期待できます。

 

ランドリールームのデメリット

先述のようなメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。

  • 建築コストの増加

専用スペースを設けることで家の建築コストが高額になる可能性があります。特に新築や大規模なリフォームの際には、予算の見直しが必要になるかもしれません。

  • スペースが必要

十分な広さを確保するために、他の部屋のスペースを削る必要があることがあります。また小さな住宅では、他の重要な生活空間とのバランスを取るのが難しいです。

  • 計画不足による無駄なスペース化

適切な設計や使用計画がないと単なる物置になってしまい、貴重な居住スペースを無駄にしてしまう可能性があります。

  • 維持管理の手間

専用スペースができることで、掃除や整理整頓などの新たな維持管理の手間が発生します。

  • 水回りのリスク

洗濯機の設置場所によっては水漏れや湿気の問題が生じる可能性があるため、適切な防水処理や換気設備が必要です。

 

ランドリールームの設計ポイント

効果的なランドリールームを設計するためには以下のポイントが重要です。

  • 必要な広さ・機能の見極め

家族の人数や生活リズムに応じて、適切な広さや必要な機能を決めます。

  • 暮らしに合わせたレイアウトと動線

洗濯機の配置や作業スペースの確保など、使いやすさを重視したレイアウトを考えます。洗濯機からの動線を最小限に抑えることで効率的な作業が可能になります。

  • 窓の配置や通風計画

自然光や換気を考慮し快適な作業環境を整えます。たとえば、湿気対策として換気扇や除湿器の設置がおすすめです。他にも外部に面した窓を設置し、自然光や新鮮な空気を取り入れられるようにすることも効果的です。

  • 必要な収納の計画

洗剤や洗濯用品、アイロンなどの収納スペースを効率的に配置します。たとえば、フックで吊り下げ収納ができる網棚や壁面収納を活用するとスペースを有効活用できます。また衣替えにも対応できる収納スペースを確保することが望ましいです。

  • 照明計画

作業に適した明るさを確保するため、照明設備を設置する必要があります。自然光だけでなく、タスク照明や全体照明を組み合わせることで、時間帯を問わず快適な作業環境を作ることができます。

  • 床材の選択

水に強く滑りにくい床材を選択することが重要です。タイルや塩ビシートなどが適していますが、デザイン性も考慮して選ぶことでより快適な空間を作り出せます。

  • 家電の配置と電源の確保

洗濯機や乾燥機、アイロンなどの電化製品の配置を考え、十分な数のコンセントを適切な位置に設置します。将来的な家電の増設も視野に入れておくと良いでしょう。

  • 防音対策

洗濯機の振動や乾燥機の音が他の部屋に伝わらないように防音対策を施しましょう。特に深夜や早朝の使用を考えている場合は重要です。

 

ランドリールームの実用例

ランドリールームとバルコニーをつなげることで、バルコニーに干した洗濯物をランドリールームでそのまま畳むことができるため、洗濯物を外干ししたい方も効率的に洗濯を行うことができます。

また作業カウンターの高さもそれぞれのお家に合わせて施工することが可能です。

 

まとめ

ランドリールームは、現代の忙しい生活に対応した家事空間として注目を集めています。効率的な洗濯作業や収納管理を実現し、快適な暮らしをサポートする一方で、導入にはコストやスペースの課題もあります。

適切な設計と使用計画を立てることで、理想的なランドリールームの導入が可能となります。洗濯という日々の作業を効率化し、より快適な生活を実現するためのランドリールーム。あなたの暮らしに合わせた理想の空間づくりを目指してみてはいかがでしょうか。

 

TAINN DESIGN のランドリールームのある建築実例はこちら